最近話題になっている脳脊髄液減少症

最近話題になっている脳脊髄液減少症

最近、みちうち症の後遺症として脳脊髄液減少症をおこし、血液パッチ手術するとよくなる、といった記事を新聞などで時々見かけます。そこでまず、脳脊髄液減少症とはどんな病気であるか、簡単にみていきましょう。
ヒトの脳と脊髄を合わせて中枢神経と呼びます。この中枢神経の外側全体を硬膜と呼ばれる丈夫な幕が覆っています。この中枢神経の間には脊髄と呼ばれる透明な液が満ちており、この髄液は脳で作られて脊髄の方へ少しずつ降りてきます。そして、髄液は一定の圧に保たれています。
この圧が上昇したり低下したりすると、頭痛が生じます。
脳から脊髄へと続く部分は急に細くなっており、この部分のくびれた硬膜にいつもとは異なる力(圧)が働くと、硬膜が引っ張られるからです。ですから、この種の頭痛はかつて牽引性頭痛と呼ばれたことがあります。
脳腫瘍ができた場合には、余計なものが脳内に存在する分だけ髄液の圧が上昇します。この際にも頭痛が出現します。(脳圧亢進症状)
一方、髄液の圧が低いときにも頭痛が現れます。これを低髄液圧性頭痛と呼びます。髄液圧が低下する理由として、脱水などで作られる髄液の量が不足する場合があります。これは多くの人が経験することで、脱水症状でふらふらになった時に頭が痛くなるものです。
他のケースとして、硬膜が破れて、そこから髄液が漏れ続けるために、低脊髄圧性頭痛がおこることがあります。神経内科ではこれを「漏出による低髄液圧性頭痛」と呼びますが、脳神経外科では、髄液が漏れ続けて減少することから、「脳脊髄液減少症」と呼ぶことが多いようです。すでに述べた様なに頭痛が主な症状ですが、髄液の圧が低い状態が長期的に続くため、中枢神経が変形するなどして、頭痛以外の症状も現れます。治療としては、本人の血液を採取して敗れた硬膜付近に注入して、硬膜の穴をふさぐという方法(血液パッチ法)が行われます。この治療法は外国では20年くらい前から行われていましたが、我が国ではまだ健康保険が認められておらず、かなり限られた施設で実施されているのみです。
起立性頭痛が症状の特徴
髄液は、体を起こすと重力で下方へ移動します、そのため、に脳の部分での圧が低下し、けん引力が増して頭痛が強まります。ところが、体を横にすると、重力が作用しなくなるので、脳から脊髄の方向への髄液の移動が減り、結果的に脳内の髄液の圧が生じます。したがって、頭痛は軽くなるか消えてしまいます。
この起立性頭痛は、脳低部付近で生じるので、頭の芯あるいは後頭部に痛みを生じます。とくに後頭部に痛みを感じる人は、首の付け根の痛みであるところから「首筋のこり」と訴えてくることがあります。
ただし、痛みは肩のほうまで広がらないので、肩こりが気になる、といってじゅしんするかんじゃさんはほとんどいません。
硬膜が破れて髄液が漏出する原因として、外傷があげられます。アメリカンフットボールやボクシングの選手の間には、頭を打った後しばらく頭痛が続き、やがてよくなっていくケースがほとんどであり、「ガンガン病」として知られています。
これはまさしく硬膜の破れによるもので、ほとんどは1か月もすると破れた部分が自然に閉鎖して治ってしまいます。
しかし、破れた部分がいつまでも閉鎖しない場合は問題です。
このような場合にはパッチ手術が必要となります。
しかしまだ、この点については医学的に様々な問題があります。外傷後頭痛が現れるまでにかなりの時間差がある、漏出が予測される部位が検査でうまく描出できないことがある、パッチをしても効果が乏しい、など、医学的に解決しなければならない課題が残っているのです。

この病気がある程度知られるようになってから、「以前に交通事故にあったが、現在頭が痛いのはこの病気のためではないか」といって、病院を受診する人が増えています。確かに以前にはわかっていなかった低髄液圧性頭痛が証明されることもありますが、中には、かつてのむち打ち症がそうであったように「疾病利得」を目的として受信する怪しげなケースがかなり混在しているのも事実です。今後、社会的な意味での問題点も解決する必要があるでしょう。

 

 

「痛み・鎮痛の仕組み」より

 

出典 :血液サラサラ生活のすすめ
栗原 毅 著
小学館

 

福井整体 カイロプラクティック・コンフォート
住所
福井県福井市照手4-2-3
駐車場:4台有
詳しい所在地はこちら
tel:0776-76-7180

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高齢者の坐骨神経痛は、腰部脊椎管狭窄が原因のことが多い
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若い人の坐骨神経は、腰椎椎間板ヘルニアが原因のことが多い
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坐骨神経痛のタイプ別・自己管理のポイント
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ヘルニア型坐骨神経痛を自己管理する
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合併型坐骨神経痛の時
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